秋 その五

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紫露草。季語 秋。
少し田舎道に行けば路傍に見かける花である。北米原産で明治以降に入ってきたらしい。 露草と共に歳時記では秋に分類されているが、初夏には咲いている。
オクラ、オクラの花。季語 秋。
アオイ科。栽培は割とやさしい野菜だそうだ。花はきれいだが、午後には萎んでしまう。
ひょんの実、イスノキ。季語 秋。
ひょんの実はイスノキに出来る虫食いの痕である。この写真は初夏に撮ったもので、秋に出来た枯れきったものと、 まだ青いものが並んで付いていた。桑名の料亭「船津屋」の庭の木である。

ふるさとの風の音なり瓢の笛 
近藤文子
ムーの伊吹嶺歳時記より
臭木の実、常山木の実。季語 秋。
花も実も同季である。実は幻想的な美しさがある。名古屋城にて。

鈴生りに臭木実を付けピエロめく 
武藤光リ
ムーの伊吹嶺歳時記より
臭木(くさぎ)、常山木とも書く。季語 秋。
晩夏の雑木林に良い香りを放つ。実は小さな碧色に熟れる。
房総のむらにて。
藪茗荷(の実)季語秋。
藪茗荷の花は花茗荷となり、夏の季語である。きれいな実ではあるが、灌木の下でこの実を 発見すると、気持ち悪い蛇ににらまれているように感じる。
藪茗荷蛇の目のごと光をり
木ささげ。季語 秋。ノウゼンカズラ科。
この実、腎臓疾患の利尿剤となるそうだ。
川越 長喜院にて
白式部。季語 秋。
いわゆる白い紫式部だ。始めてお目に掛かった。
川越 長喜院にて




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