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寺家ふるさと村(横浜市)



暮れなづむ植田に風の生れにけり


寺家ふるさと村

 寺家(じけ)ふるさと村は横浜市の青葉区北西端にある。
 里山に囲まれた谷戸に広がる稲田を中心にした、谷戸田の農村地帯である。もちろん今では市によって管理され、 昔からの懐かしい姿を遺すべく多くの人によって守られているものである。
 この辺りの歴史は古く、近在には多くの古墳群があり、寺家でも土器片などが掘ればいたるところから出土する そうである。
 また、鎌倉時代の幕府の公式記録である、吾妻鏡にもこの辺りの豪族の名前が出ているようだ。
 春夏秋冬ふるさと村には訪れているので、吟行地の案内もしているものとばかり思っていたが、意外にも見当たらない ので、四季に分けて紹介してゆこう。
 そんなわけで、写真や俳句も古いものも混在させながら項を進める。

 雪が降った。
 子供の頃の懐かしい冬の田園風景を見たくなった。
 バスはチェーンを付けて運行している。  ひっそりとした、灰色の村が見たい。家内に物好きと言われつつ寺家ふるさと村へ吟行した。


   産土神の杉の高さや雪しづる


   雪の谷戸森閑として白きはむ    



   隠沼の御堂閉ざして初の雪


   雪片の際限も無し沼に消ゆ    

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