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 本堂で読経の後、特設舞台で神猿と鬼との狂言があり、漢達による豆撒きが行われた。一方が子供と 年寄りの専用席となっており、そちらで豆の袋を受けたが一般席の仲間は十袋以上も獲得しており驚いた。 それでも私も三つ頂き、美味しい豆に感謝であった。
 豆撒きは二回行われ、その間境内では猿回しを楽しむ子らやお堂の軒で日向ぼっこを楽しむお年寄りなど に混じり、鬼共は子供達に大もてで昔の子供の恐がり様はほとんど見られなかった。 

 声明に追儺の鬼の所在なし

 追儺神楽鬼より強きワキの猿

 上げし手をすり抜くばかり福の豆
12年伊吹嶺5月号遠峰集収載句
 年寄の限定席に豆拾ふ

 猿回し猿に呉れやる鬼の豆

 早春の矢切の渡しは、舟が出ることもなく、船着場には鎖が掛けられていた。
 それでも対岸に差す日差しや川の色にどこか春らしさが感じられた。
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