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 かっぽれは元来お座敷芸であると思うが、伝統芸能保存も兼ねて寺社の行事に合わせて行われて いるようだ。この日は十一時頃から女踊り、その後仏殿前で男が踊った。

 かつぽれの捧ぐる空や春隣る
 かつぽれの拍子木高き追儺寺

 かっぽれには獅子舞もいた。小さな子供から祝儀を受け、口で受け取る。おまじないの子供を咥える のは、いやがる児が多かった。獅子も禿頭もよく光っていた。

 獅子舞の祝儀食んでは舞ひにけり
 かつぽれの禿頭や梅の寺
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