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鵜飼遊覧とやすし句碑

寒月句碑光背には大西日

岐阜 伊奈波神社




妙照寺
 この三月に栗田師の第二句碑除幕式があった。このときは参加出来なかったので、時間を作り句碑とその周辺を 廻ってきた。
 師の句碑は、夕方の西日をバックに得難い雰囲気を鴨していた。
 昔吟行した芭蕉が逗留した妙照寺、籠大仏の正法寺などを巡り鵜飼の 遊覧船を待った。
夕涼や寒月句碑の石の青
17年伊吹嶺誌11月収載

緑蔭に水の影ろふやすし句碑

蕉翁のあかざの句碑や百日紅
 

正法寺 大仏を囲む羅漢像

演舞船
 伊奈波神社、妙照寺、正法寺でそれぞれ御朱印を頂き、予約の仕出し弁当を受け取って鵜匠の説明を受けて船に 乗る。暗くなるまでは納涼船で美味しい鮎を堪能、芸者の船に拍手。次第に暗くなって鵜舟が篝を点して早瀬を 下る。鵜が潜り、嘴に白い腹を見せた鮎を銜えてくる。これにも拍手。乗合船だが和気藹々で、総がらみ、最後に 女鵜匠が嘴疵のある鮎を見せて下船となった。
籠大仏囲む羅漢や風死せる

鵜飼舟早瀬に火の粉た走らせ

以上二句17年伊吹嶺誌11月収載

船遊び仕出し弁当突きつつ
 

近寄る鵜飼船

総がらみの灯
鵜篝の外の真暗や金華山

鵜の嘴に躍る獲物や篝爆ず

川風に爆ぜて篝火鵜を照らす
17年伊吹嶺誌11月収載
篝火の熾の崩れて鵜飼果つ
17年伊吹嶺誌11月収載

篝火に気負ふ鵜匠や総がらみ

目に痛し鵜の食み痕の残る鮎
以上二句20年伊吹嶺誌11月収載


金華山 天守閣
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