浄慶寺(川崎市麻生区)







ユーモラスな羅漢さん達が迎えてくれる。
片蔭に酒酌尽きぬ羅漢かな (2003,06)
 浄慶寺は前項の王禅寺に近い、浄土宗のお寺である。
 したがって、訪問する時は両寺院の位置関係を良く把握して行かれると良いと思う。浄慶寺は、小田急線柿生駅南口から徒歩10分程度の仲村橋交差点の近くにある。おそらく柿生ーたまプラーザ間のバスを利用されれば、王禅寺に行く間にバス停もあるだろう。
 歴史は、王禅寺ほどでは無いが、それでも1584年に開創されたとのことであるから、柿生近辺には結構な人里が古くからあったのであろう。
 最初に訪問したときは、紫陽花にはまだ早く、大勢の職人さんが紫陽花手入れの最中であった。
 山門を潜るとすぐ左手に、トップに紹介している楽しげな羅漢さんに迎えられる。右手には、碁を打っている羅漢さんもいた。
 紫陽花がやはりメインの花ではあるが、梅、桜、秋の萩、彼岸花も見応えがあるそうで四季折々の吟行地として加えておきたい。
 紫陽花は山門付近の額あじさい、駐車場横の隅田の花火などを観賞しつつ本堂にお参りしよう。本堂の前では野点なども行われるようである。
 本堂の左横から裏山への道が続いている。もう紫陽花だらけである。この斜面中心に3000株の多種の紫陽花が植え込まれているそうだ。
 白、青色が多く感じられたが、七変化して行くのだろうか?ちょっと色的には寂しい感じがしたが、よく見れば山紫陽花の紅額などもほんのり色づき始めており、これから賑やかになるのだろう。
 この日は梅雨曇りの中歩いたのだが、足下には十分注意されたい。粘土質の坂道で、目は花に奪われるから滑ると大変危険である。この日も眼前でお二人が滑られた。
 六月初旬頃はもちろん菖蒲田もあり花も咲いていたが花菖蒲観賞には少し狭くて残念であった。
浄慶寺山門 白から青に
浄慶寺山門の額の花。
この下の細い参道も紫陽花でいっぱい。
七変化の途中であろうか、クリーム色が美しい。
隅田の花火 てまりばな
立派な隅田の花火です。 紫陽花はてまりばなとも言われますが白の群生はまったくそんな感じです。
 写真は「俳句と写真」夏にもあります。

最終吟行日2003,06,13



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