深川散策と清澄庭園の二

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深川江戸資料館

 江戸時代の深川近辺を再現したセットが見る人を楽しませてくれる。
 左の船宿の前には、猪牙(チョキ=当時の荷駄や人を運ぶ小舟)が曙光の中に舫ってある。
これだけで、池波正太郎などの時代小説の世界に迷い込んだ気分になる。
この川端は朝昼晩と照明が雰囲気をかえてくれる。 のどかな、それでいて活気に溢れていた下町情緒に思いを馳せた。
 トップの写真をジーと眺めて頂きたい。そんな気分に少しはなって頂けると思う。

 長屋の一つには、後家さんであろうか?三味線のお師匠さんの住まいがある。米屋や各種の商いの店も狭い中にうまく まとめて構成されていた。
 江戸資料館を出て、ここに来れば定番の深川飯屋で昼食を取った。



 文化の日長屋見て食ぶ浅利飯

清澄庭園

   好天に恵まれ、清澄庭園は相変わらずの賑わいであった。広大な池と周りの木々が喧噪を吸い取ってくれるのか、 園内は不思議と静寂が保たれている。一時間半ほどを三々五々に吟行する。
 よく来る場所の一つなので、もう句は出来ないかと思うと俳句は不思議なもので何かしら拾うことが出来る。ただ 他人の鑑賞に堪えるものとするには感性をまだまだ磨かねばならない。

 握り飯広げて老ひの小春かな

 水鏡に実生の櫨や初紅葉



 亀見やる親子の笑顔七五三(しめ)祝

 松手入松のひときわ輝けり

 紅葉づれる楓の下や芭蕉句碑    光晴


 清澄庭園から、芭蕉稲荷、隅田川河畔の芭蕉像を巡り江東区芭蕉記念館に着いた。
 「芭蕉の風貌ー描かれた俳聖ー」を見学のあと楽しく句会を行った。さらに話足らず、手打ち蕎麦の京金で打ち上げ のダベリング。いつも一番勉強になる時間を過ごし、散会したのであった。

最終吟行日2004,11,03





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