正覚寺(横浜市都筑区)

街中にあるがこの山門を潜れば別世界
 この正覚寺は天台宗の末寺で400年の歴史を有しているそうだ。住宅地にある、お寺であるが長窪山と扁額の掛かる山門を入ると深山幽谷の観を呈する趣が十分にある。
 本堂と鐘撞き堂を背景に主として春から初夏の花が楽しめるのがうれしい。
 私が見たもので素敵だと感じた花は、椿、紫木蓮、山吹、夏椿、牡丹、姫著莪の群生、二輪草の群生、池いっぱいの睡蓮そして代表は花菖蒲と紫陽花であった。
 鎌倉の明月院などに比べれば、やや小規模かも知れないが、あれほどの混雑のなかでは得られない感動が授かると思う。
 都筑区や地元も、この寺を観光資源として充実させる意向があるようで今後に一段の期待を寄せている。
 場所は電車なら、横浜市営地下鉄「センター南」下車、東へ7,8分の所。車なら第三京浜都築インターと東名市が尾青葉インターのちょうど中間点にあたる。隣駅の「センター北」には歴史博物館もあるので寄りたい。
センター南にも北にも東急デパート、阪急百貨店などのショッピングモールもあるので飲食、買い物も困ることはない。日帰り日程の組める方は、一度は足を運んで頂きたい。
 私は昨年も紫陽花の時期に参詣をしているが本年(平成15年)も6月に入り訪問を試みた。
 毎年新鮮な感じのする寺院であるが、花菖蒲は一段と整備されて美しく感じた。

菖蒲田の花菖蒲も実に見事です。 ウエディングドレスのような純白の八重咲きです。
小紋の着物を感じさせる紫陽花です。額が小さく厚みがあるような花です。何て言うのかご存知ですか? 「俳句と写真」にもある鐘突堂です。
二輪草の群生 姫著莪の群生
二輪草は現の証拠(げんのしょうこ)に花も葉も似ていますが、茎がすらーっと伸びており、一つか二つの白い花が可憐です。 著莪(しゃが)の群生が斜面に美しい。
池の睡蓮 各種のあじさいが見事
5月中旬〜6月中旬は花菖蒲、紫陽花、睡蓮どれも素晴らしい。 紫陽花の色を拾ひて花菖蒲(2003,06)

 画像は他に俳句と写真の春、夏にもあります。 

最終吟行日2003,06,19




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