薬師池公園(東京都町田市)

薬師池のショウジョウトンボの♂。2003,07,05


 俳句を初めて1年目の2001年暮れに訪れてから大変好きになった公園である。大きな池を中心に日本庭園風の作りの公園である。
 近くには、町田牡丹園、町田ダリア園、町田えびね苑、町田リス園があり、それぞれがまた吟行地に適している。
 さらに裏手の多摩丘陵の七国山も、私はまだ行ったことはないがハイキングコースとしてなかなかの景観らしい。
 今回はその中心をなす、薬師池公園を紹介したい。
 季節によって、薬師池プラスもう一つの園か苑を訪れるのが適当かと思う。
 まず交通であるが、電車の場合は小田急線、横浜線の町田駅から「本町田経由鶴川行き、または、「野津田」行きバスで「薬師池」下車(約15分)。
 車は小田急線沿いの「鶴川街道」の鶴川駅と玉川学園前駅の金井交差点を鎌倉街道に抜けたあたりである。駐車場は大きなものが備わっている。
     公園の周囲は雑木林になっており、一歩踏み込めば空気の味も変わった気がする。古い民家や水車小屋などを配した谷戸風の一角は、花菖蒲田や梅林の季節に良い。やくし茶屋の奥には「万葉草花苑」があり、70種の万葉植物と260種の山野草が植えられ、歌も副えられている。
 池には鯉や水鳥、亀などが多く生息している。太鼓橋を入れた景観は、桜、新緑、紅葉に良く似合う。
 「自由民権の像」のモニュメントがある広場は洋式庭園で季節の色とりどりの花がいっぱいだ。
 さらに過ぎれば蓮田が現れる。この蓮は、大賀博士が2000年以上前の千葉の遺跡から出土した3粒の蓮の種を発芽させたものだそうだ。大賀蓮とか2000年蓮と呼ばれている。悠久のロマンが感じられる蓮田である。蓮の花の写真は朝早く行かねば良い画は得られない。今夏は必ず撮るつもりだ。またここには、ざりがにが沢山いるようで、4月に訪問したときは子供達がいっぱい捕まえていた。懐かしい光景であった。
 7月5日蓮の開花状況が知りたく行ってみた。蓮田の花は二輪が咲いているのみであった。
 やんまを始め、各種のとんぼを見ていると自分自身が子供に返ったようで楽しかった。子連れの親子は蜊蛄釣りに親の方が懸命であった。

雪吊りの薬師池 いつでも動いている水車
冬は、この雪吊りと枯れ蓮田、それに立派な霜柱が見られる。 春の陽を受けて、落ちる水が懐かしい。
薬師池の中心 甲羅干す亀
新緑の薬師池。5月中旬には花菖蒲も咲くでしょう。躑躅は咲いていました。 太鼓橋の中央からよく見える、鴨の浮き小屋はいつも亀でいっぱいです。
藤の房 洋風庭園
売店前の藤棚です。大きくて大変立派です。売店では季節のお蕎麦やうどんが食べられます。園内にはもう一カ所、茶屋があり、お汁粉や甘酒が飲めます。 洋風庭園の一角は一年中何らかの花で埋まっています。四月〜五月はポピーが綺麗です。


     画像は他に俳句と写真の夏、秋にもあります。

最終吟行日2003,07,05



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