横浜港

写真の上でクリックすれば大きな写真になります。
戻るボタンで元に戻ります。
 

赤煉瓦倉庫と汽車道

なつともしれんがそうこにきっさてん  山下臨港線プロムナードは旧臨港線の高架橋を利用した散策道である。海側を眺めるもよし、 街中を眺めるもよしの道である。
 市街にはすぐそばに横浜税関の塔がその奥に神奈川県庁の塔が聳えている。ともに歴史的建造物 だと思う。
 そして道の正面には新しい横浜の象徴ランドマークタワーを始めとする高層ビル街区が眺め渡せる。
 ここを過ぎれば広々とした赤レンガパークだ。
 この広場、休日は何かしらイベントが行われている。この日は日産自動車の新車が集合していた。
ひめのせていなせぶりなるみこしかな  赤煉瓦の建物は昔の倉庫である。コンテナによる輸送革命で、臨港線と共にその役目を終えた。
 今は中に喫茶店などの飲食店が開業し、若者のデートスポットになっている。
 右の写真は一月ほど前のもので、三浦半島の御神輿が大集合。この神輿の姉さんがいなせであった。

 姫のせて鯔背ぶりなる神輿かな

 夏灯煉瓦倉庫に喫茶店

きしゃみちやノースリーブがかっぽする  ここから汽車道を通ろう。汽車道は、先ほどの旧臨港線の鉄橋のあとである。 レールは残されているが今では飾り物である。しかしこのレールがあることで、それぞれにいろいろな 感慨を持つ場所になり得ている。
 鉄道発祥の地横浜。海外からの物資、流行などすべてがこのレールを通って国内に浸透していった のだ。その上を今は若者達が流行の姿で往来していた。

 汽車道やノースリーブが闊歩する

日本丸


 最後に日本丸を見る。日曜祭日はマストに帆が張られるのだが本日はなかった。
 日本丸は昭和5年に商船学校の練習船として建造。以来昭和59年まで「海の貴婦人」と言われて 活躍した。引退後はここで勇姿を見せている。
 汽車道の鉄橋下では、海上保安庁の職員であろうか。小艇のオールを揃えて訓練をしていた。

 海涼し小艇オール揃へ来し

 日本丸の白きブリッジ灼けゐたり

 句会場はランドマークタワーの13階で行った。冷房の効いた見晴らしの良い部屋であった。
 帰りは野毛の焼鳥屋で一杯。今日も楽しい日をありがとう。

吟行日2005,07,30

次へ



 頭に戻る

 吟行地の目次へ

 ムーさんの図書室へ戻る

 トップページへ戻る