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 これは野蒜の花。神社の参道にあった。反対の神輿蔵のまえには黄心樹(おがたま) が良い香を放っていた。見晴台からは江ノ島や腰越漁港が見えた。

 植えられもせで伸びきれり花野蒜

 江ノ島を少し遠くに夏の霧 


 江ノ電の踏切を渡るとすぐに万福寺の磴がある。 義経所縁の寺であるが、以前の万福寺を参照して欲しい。受付には相変わらず猫がおり、受付の人を呼ん でくれた。以前は無かったと思うがぼけ封じの旗がやけに目立った。

 腰越状書かれし寺や躑躅燃ゆ

 惚け封じ祈願の幟五月風
 

 また国道を渡って漁港に出る。この時期は白子の最盛期だ。掘っ立て小屋からは白子を炊く白い煙が 勢いよく出て、浜や雁木道には釜揚げシラスの天日干しに忙しい人々を見た。老漁師は船の傍で網を繕い 明日の漁に備えている。浜昼顔が汐風に揺れていた。昼食はもちろん生シラス丼だ。年々不況のようで 白子の量が減ってきたのが残念だ。
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