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大雄山最乗寺



遠山の稜線著し初御空

最乗寺へ初詣

 2009年の初詣は大雄山最乗寺に参詣した。
 このお寺は、我が家の宗派である、曹洞宗に属し開創以来600年の歴史を持つ、修行専門道場である。またの名、道了尊は 開祖了庵禅師に帰依し、500人力の霊験を持つ大菩薩のことである。
 この方は天狗に身を変えたと言われており、私が子供の頃より天狗さんのお寺として悪戯をしたときなどに良く聞かされた お寺でもある。
 今回はマイカーで行ったが、大雄山駅の近くに車を置き、そこより専用バスでお山に入った。
 駐車場に入れるまでに長い列が出来、その車に近くの蜜柑農家の人であろうか。蜜柑を差し入れてくれる善男がいた。さらにお寺に入ってからも 階段の踊場ごとに入場制限がなされていた。
 正月晴の日にもかかわらず、老杉茂り参道は暗く、霊気は満山に漲っていた。



   香煙に日矢の降りくる初詣


   参道に善男蜜柑を配りをり




   禅林の杉の秀に差す初日かな


   天狗寺の杜の暗さへ初烏




   禅林に動かぬ時計去年今年
2009伊吹嶺誌4月号「伊吹集」収載


   老杉の杜に鐘の音淑気満つ



   冷たさよ天狗の鉄の朴歯下駄


   日の短か杉の洞には錆朴歯

[了]
吟行2009,1,2
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