琴平神社の夏越しU

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拝殿の幣の白さや夏祓



 武州柿生琴平神社我が家から程よい距離にあるため、初詣や夏祓えの折りに良く出かける。
 歴史は古く、それ以前から社はあったようだが、1826年に四国の琴平社と伊勢の神明社を合社して建てられたようだ。平成19年には 放火により本殿を焼失したが、23年に再建されている。
 ここの夏越しは人形に名前と年齢を記入して、初穂料と共に納め、茅の輪潜りの後に川に流すのではなく焚き上げで宙に流してくれる。

    夏祓へ泰山木の花香る

    鈴の尾を振りて振らるる裸の子

    結界に笹触るる音夏祓
13年伊吹嶺誌11月号遠峰集収載




 結界をめぐらし、祝詞を挙げて大仰に絹を裂く、その後参拝者に切り幣を撒いた。
    先づ禰宜の潜る茅の輪に長き列

    涼風が祢宜の裳裾を翻す

    大仰に禰宜が絹裂く夏祓
13年伊吹嶺誌11月号遠峰集収載




 炎天下であったが、幸い熱中症で倒れる人もなく佇んでいた。


    祓はれて辞儀の男女の涼しかり

    炎天へ宮司高撒く幣光る     




 ここでも昔は近くの川に人形を流していたそうだが、川もなくなり、環境汚染もありこのような焚き上げ方式に変わったようである。
 昔の風習がだんだん近代化して形を変えてしまうのは仕方ないことだが、出来るだけ大事にして欲しいものだ。
    焚き上げの形代宙へ舞ひ上がる

    今年竹鳥居の高み越えにけり     
13年伊吹嶺誌11月号遠峰集収載


吟行2013,6、30

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