町田えびね苑と町田牡丹園に行ってきました。 八重桜は咲き残り、躑躅は八分咲き、雪餅草や熊谷草など、もちろん海老根を含めて最高の時期でした。 そのあと、近くの牡丹園も行ってきました。三分咲きとの報でしたが、こちらも一気に開花が進んで最高の見頃でした。 これは、浦島草。ちょいと見にくいですが、仏炎包の先から上の方に竿と言うか釣り糸と言うか細くて長い先端を擡げた 後に、さらに下げています。先調子の釣り竿から糸が垂れているようです。この場合花の後ろに糸をさげていますが、 前に垂らしているものもありました。 まだら日の揺るる木陰や浦島草 九輪草は湿地帯に生えているので、なかなか九輪の感じの写真が撮れません。日本桜草に似ていますが、花は九輪のように 茎を軸として咲きます。 この辺は著莪もたくさん咲いていました。この日天候が不順で、出るときには晴れていたのに、谷間でものすごい 雷雨に遇いました。四阿で雨宿り10分もしない内にきれいな日矢が黄海老根を輝かせましたが、一時は著莪の 白さだけが目立つ夕暮れのようでした。 著莪明り日照雨過ぎたる森の径 写真は写真と俳句の春の部に掲載しましたが、地獄の釜の蓋とも言われる、きらん草、狐の提灯といわれる宝鐸草、 稚児百合など、前回までに見られなかった花を見つけました。 ホームページのトップ写真もえびね苑のものです。 きらん草寺に行き着く狭き路地 息すれば新緑の香肺に満つ お腹も空いてきましたが、折角なので牡丹園も覗くこととし、薬師公園を横切って歩いた。 花時計は丁度2時を指すばかり。蓮田はまだほとんど芽もでていないが、何か大きなものが中で藻掻いている。周りの 人も、蝦蟇だ亀だと騒いでいた。良く見るとなんとスッポンでした。一匹だけとは、誰かが離したのでしょうか。 春雷や秒針刻む花時計 夏隣沼の鼈首長し 藤房は夕日まみれや薬師池 鯉幟風を捉へて太りけり 思考が腹にばかり集まり始めたので、我が家からはさらに離れてしまうのですが、美味しい蕎麦屋の常磐に寄ること として帰途に着きました。 2008年もお邪魔しました。句は06年作をすべて捨てるか推敲して08年のものと替えました。 吟行日 2006,04、25 前へ 頭へ 吟行地の目次へ ムーさんの図書室へ戻る 新俳句とカメラで綴るムーさんの歳時記 |