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永平寺(福井県)
秋の日や杉鬱蒼と永平寺
風の盆見学の夜のホテルは金沢であった。
つい先日も、私たち家族が金沢にいた当時に能登の高松町のお医者さんの家から頂戴した、柴犬
が20年の生を全うし、お骨となっていたので、生まれ故郷の金沢市に一部を散骨してやろうと
訪問したばかりであった。
当然、兼六園にも寄ったのであるが、写真はほとんど毎回同じような構図になってしまうので
省略した。
今回の金沢まらびに永平寺は風の盆の帰りに回ったものである。
金沢三句
城門に錆びし乳鋲や萩の風
風鈴の舌翻る池の茶屋
犬の散骨
骨撒けば能登の空まで鰯雲
上の3句は兼六園での景。いつ行っても綺麗な庭園である。
トップの写真は永平寺の瑠璃聖宝閣を参道からみたもの、次の写真はその参道である。
年代物の杉が多いが、五代杉と言うらしい。いつ行っても苔がきれいだ。
右は「雲堂」で僧堂、修行僧が寝起き、座禅、食事などする部屋である。
この日は、お一日のためか、全ての場所で大掃除が行われていた。
寺門より掠め来たるは鬼やんま
秋の風三解脱門吹き抜けり
回廊の甍に揺るる初紅葉
法堂(はっとう)に畳拭く僧秋日差
上の写真は、大庫院(だいくいん)、台所などがある部屋で、その前に大きくぶる下がっている
すりこぎ棒だ。明治三五年の仏殿改築の時に使用した、地突き棒を加工したものだそうだ。
右は祠堂殿にある、大数珠。長さ15メートル、重さ200キロあるそうだ。面白いので俳句を
作りたかったが大きすぎて5、7、5には収まらなかった。
俳句仲間との旅であり、よく句会もやった。それらの句を推敲したものであるが、少しは句らしく
なったであろうか?
楽しい2泊3日であった。
[了]
2006年9月1日
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