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観艦式(神奈川県横須賀市)

出港の吹奏楽やうろこ雲
10年伊吹嶺1月号遠峰集収載句
観艦式の艦に乗ることが出来た。観艦式などは戦前の事で、日本で行われていることすら知らなかったが、最近は釣り
で海に出ることすらなかったので、久し振りに秋の大平洋を満喫できた。
乗った舟は「うらが」、掃海母艦5600トンであった。
朝6時に家を出て横須賀に着くと大勢の人が海に向かっていた。物々しい身体検査を受けて、甲板に上り、各自毛布を
借り受けて自分の席を確保する。艦内を一通り見学して甲板に戻ると出港の音楽隊が演奏を始めた。
青森大湊音楽隊だそうで、津軽海峡冬景色から始まり実に広いレパートリーに驚いた。
相模湾沖に出てからは航空隊や潜水艦も参加、祝砲発射の後対潜爆弾の投下や赤外線ミサイルを避けるためのIRフレアー
発射なども見せてもらえた。
いろいろ初めての体験で面白かったが、俳句に出来たのはそうはなかった。
少しでも雰囲気が伝わることを願うのみである。
艦出港しだいに遠き秋の山
朝日差す艦の国旗や秋澄めり
旭日旗はためく艦や秋思濃し
秋日なか受閲艦隊過ぎりけり
秋の日に翼煌めく編隊機
爽やかや挙手の礼取る自衛官
秋の蝶艦のデッキに来て止まる
10年伊吹嶺1月号遠峰集収載句
昼餉摂る艦の迅さに百合鴎
取舵の水脈に輝く秋夕日
10年伊吹嶺1月号遠峰集収載句
ゆつくりと艦の入港鰡跳ぬる
セーラーの衿裏返す秋の風
攻撃を受けるならば、国を護る術を持たねばならないことは自明のことだ。
宇宙に一つしかないかも知れぬ生命体を持つ地球なのに、お互いがいがみ合うことなく世界全体がみんなで何故守れ
ないのだろう。核廃絶は無論のこと、軍事力も世界全体で宇宙開発とか何か他の物に資力を向けられないのか?
入港準備の海上自衛官のセーラー服の衿が秋風にはためくのを見ていて、そんなことを考えていた。