写真は写真の上でクリックすれば大きくなります。
戻るボタンで元に戻ります。
葛西臨海水族園 夏(東京都江戸川区)
群鰯海の竜巻とも思ふ
葛西臨海水族園
子供の小さい頃は、自分が好きなこともあって、ずいぶんと各地の水族館を見に行った物だ。
葛西にも何度か足を運んでいるが、久しぶりの訪問で楽しませてもらった。ここは最近ではペンギンの
脱走でさらに有名になっているが、やはり大水槽の鰯の大群は圧巻である。アクアマリンフクシマの鰯も
見応えがあったが、双璧である。
水槽に明るき窓や熱帯魚
三伏や日がな石積む魚哀し
梅雨明や砂に隠るる鮃の目
ケルプ(海藻)の森も圧巻であった。これは北海道辺りを模したものだろうが、昔は東京湾にもこれに
準ずるような藻場が沢山あり、魚を育てていた。埋め立てにより少なくなり、昨年の大震災では三番瀬など
が盛り上がってしまったようで、壊れた自然環境はなかなか元に戻らない。自然界においても見たいものだ。
ケルプはカリフォルニアが有名だ。TVでラッコが遊んでいるのを見た人は多いだろう。
ゆつくりと昆布の森にベラの顔
原色の磯巾着の色いくつ
紺碧のたかべの背に人工燈
脱走したペンギンには腕輪がないと言うことでみんなで探したがついに判明しなかった。それぞれの
ペンギンは思い思いに突っ立っていた。
表には?や亀など触れあいの出来る場所があり、子供連れの若いお母さん達が、子供以上に騒いでいた。
えひ撫でて母が声だす親子かな
ペンギンの尻振りダンス見て涼し
河童忌や水族館の鬼虎魚
左 極彩色の磯巾着
右 淡水魚観の渓流
ゆくりなく河鹿笛聞く淡水館
河骨の揺れて飛び出す鯉の口
峰雲を背(そびら)に育て観覧車