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運河に沿って半周すると公園に出て入口は伊藤博文別邸である。明治天皇も来邸したことがあるそうだ。
明治憲法の草案を書いた場所でもあり当時の貴族の生活の一端を見ることが出来る。横浜市により平成20年に解体修理され綺麗に復元され
ている。
庭の牡丹園も花期は過ぎていたが立派なものである。海沿いの隅に浜昼顔が咲いていた。
茅葺の揃ふ軒先若かえで
五月風蜘蛛の細糸青光る
博文が棲みし茅葺花樗
中に入れば、客室からは正面に東京湾が広がり、素晴らしい夏座敷だ。別間には博文の書も見えた。
居間や女中部屋、台所や風呂場など我々の戦前の生活空間も残されている。そんな中で台所の踏み板や障子に影置く藁屋根の切っ先などが
大変懐かしく眼裏に残った。
春障子藁屋の軒の影著く
博文の頸き墨書や風薫る
博文の軸に風鎮夏座敷