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仏国土の紫陽花

濃紫陽花尼僧の語る死後の国

千葉県勝浦市
21年伊吹嶺誌10月号遠峰集




 今年、令和元年は天候不順で各種の花が、いつもと咲き方が違うようで、なかなか最盛期にぶつからない。
 紫陽花にしても、我が家の庭でも一斉には咲かず、見頃を定め辛かった。
 勝浦に仏国寺があり、ここの紫陽花がなかなか良いとの事で行ってみた。TVの「こんな所に一軒屋」さながらの細く 険しい上り坂をギヤを落として、やっとこの入口に到着出来た。
 人懐っこい野良猫と庵主であろうか、これも愛想の良い尼さんに迎えられて紫陽花を観賞しつつお参りをさせて頂い た。
木下闇大観音と目を合はす

峠まで百観音と濃紫陽花

観音の背に夕日やほととぎす
19年伊吹嶺誌10月号遠峰集


 仏国寺は京都の同名の寺とは関係ないようで、長寿と呆け封じに御利益のあるお地蔵様と約8メートルの大きな観音 様へ続く参道の両側にある、百体の観音様をお参りして、観音の豊かな大慈大悲の心を世に広め、仏の国を作りたい、 との思いで運営されているお寺でした。百体の観音様は写真のように50体ずつ並んでいた。ボランティアの信徒さんが 磨いたり、清掃をされており、綺麗な参道であった。
 遠くを見下ろせば、反対側にはまともな道路が見えたので、帰りはその道を選び勝浦港で、素晴らしい刺身定食を食 べる事が出来た。 
山晴れて百観音に濃紫陽花

遠雷や首を傾ぐる石地蔵

雲の峰峠下れば仏国寺
19年伊吹嶺誌10月号遠峰集

吟行日2019年6月25日
      
            この項了


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