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チバニアン

チバニアンの崖滴りの絶え間なし

21年伊吹嶺誌7月号遠峰




駐車場からの入口
検査で鴨川の亀田病院へ行った。久しぶりに何処かに吟行したくなり、おそらくは一番空いているであろう チバニアンに寄る事として、山道の清澄養老ラインを桜を愛でつ北上した。
チバニアンは、およそ77万4千年前の地磁気逆転の証拠が露出している場所で、イタリア半島の南部とここ房総 半島南部にしか見られない地層だそうだ。
2020年1月15日に国際地質科学連合により「チバニアン」と命名され、このとき一句を詠み、この眼で実際 に見たいと思っていたばしょである。
ただ資料採取の跡があるばかりで、浅学の身には判りにくいものであった。
凍星や反転磁場のチバニアン
20年伊吹嶺誌4月号遠峰集

花菜風チバニアンてふ崖を見に
21年伊吹嶺誌7月号遠峰集

初蝶来久遠重ねしチバニアン
21年伊吹嶺誌7月号遠峰集


養老川のせせらぎ

崖への降り口
悠久の崖に舞ひ落つ竹落葉

武蔵鐙ほつほつほつと行く径に

山峡の早瀬を奔る花筏
崖下の川は養老渓谷から下ってくる養老川で、この辺りは浅い早瀬となっていた。
予想通り、人はほとんどおらず、武蔵鐙の生える林間の小路を爽やかな風が吹き抜け、早瀬には大小の 花筏が奔っていた。
上総ではごく自然な光景ではあるが、悠久を感じるチバニアンで見る桜と菜の花の競演は特別感慨のあるもので あった。

菜花と桜
吟行日2021年4月2日
      この項了


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