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安房勝浦の雛祭U

 本行寺は日蓮宗の寺で朝市の通りの山側にある。
 釈迦堂は市の指定文化財伴っている、多層建築物で、優美である。厨子には日蓮の歯骨も納められている
 また、境内には芭蕉の句碑があり、「御命講やあぶらのやうな酒五升」とある。
 余談だが千葉県内には芭蕉の句碑が73基あるとされ、見つかっているのは20基だそうだ。

本行寺釈迦堂

八幡岬から春宵の海
板打ちて閉ざす釈迦堂春疾風

春光や漁港のターレ忙しなし

春の海の目映き漁港鳶の笛
 漁港と市場は直結しており、糶場にはターレが勢いよく動き回っていた。海の上には春光を浴びて鳶が舞い、 直ぐ側の食堂での海鮮定食は美味しかった。
 夕方になると雛壇には雪洞が灯り違った雰囲気も楽しめた。日が落ちる前に近くの勝浦城址にも足を伸ばして みた。家康の側室の一人となった、お万の方の実家であり、落城の際、崖を伝って船に逃げのびた場所など を見てまた雛の街に戻った。

原生林のような城跡

街のウインド
家苞に手編み雪駄と吊し雛
23年伊吹嶺誌5月号風光集

春愁や絶壁に悲話有りと言ふ

春夕日沈み行くとき波の音

23年伊吹嶺誌5月号風光集

吟行日2017年3月1日
      23年再訪して推敲を含む
            この項了


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