房総の四季
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長福寿寺と紅花
老鶯や本堂守るは石の象
長福寿寺は伝教大師(最澄)によって西暦798年に創建された、関東天台宗の寺で学問所でもあった。
その為か裏手には今でもバンガロー風の宿泊施設が多くある。ご利益は現代的で、金運アップするゾウ!
病気が治るゾウ!家庭円満になるゾウ!元気で長生きするゾウ!などであると言われ、この吉ゾウ君の足に
触れると願いが叶うそうである。なお、ご本尊は「福寿阿弥陀如来」で健康、長寿の功徳が高いそうです。
正式名称は日本一長く「三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊太平埜山本実成院長福寿寺」という勅号だそう
です。
檀林の屋根は青銅紅の花
虎が雨露座観音の頬伝ふ
16−10伊吹嶺誌遠峰集収載
老い二人紅花アイス舐むる寺
またこのお寺は紅花栽培でも有名であり、紅花フェスティバルも行われる。見応えがあり、切り花も土産に
買ってきた。
ちょうど紅花の咲く頃、煙の木も見事に咲く。この辺では珍しい花である。
梅雨雲の残る一天煙の木
紅藍花の畑白々と土乾く
15年伊吹嶺誌10月号遠峰集収載
長福寿寺は新上総国三十三観音霊場の第4番札所で上総国薬師如来霊場の第19番札所でもある。
そうして日本には霜が降ると枯れてしまうという、インド原産の沙羅の木が温室で育てられている。一般に
沙羅の木と言われるのは夏椿の木であり、姫沙羅とも言われるものである。
宝くじが当たるという御利益は今のところないが、元気で長生きの御利益は得ていると感謝して御朱印を
頂いて家路についた。
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