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朝顔市(東京都台東区)



朝顔市鉢に団扇も付けくれし

くれたればあさがおいちのよばるこえ  2008年の入谷朝顔市は洞爺湖サミットの関係で、例年より遅く、7月の18.19,20日に行われた。
 ちょうど三重から伊吹嶺の仲間のお一人が上京されるとのことで、最終日の20日に2年ぶりに朝顔市を覗いてみた。
 鉢の値段は2年前の朝顔市と同じ3000円が基本。当時は少し地味な感じの「団十郎」がよく売れて おり、私も求めた一品であったが、今年の主流は西洋系の朝顔が多く、特に「曜白」といわれる、白い線が5本入った 鮮やかな品種が良く売れていた。
 物価高の折りではあるが、賑わいは例年通り、夏休みも安近短で過ごす現れか。
 鬼子母神参詣の後、浅草に出て駒形どぜうで暑気払いを済ませて帰った。
ひいうってごふうるてらやゆうはくしょ

   烏賊焼や朝顔市の藍法被

   背の児の金魚の袋手放さず

   暮れたれば朝顔市の呼ばる声

あさがおのつるおよぎおりしまいいち

   火打つて護符売る寺や夕薄暑

   朝顔市下町絵図の切手売る

   朝顔の蔓泳ぎをり仕舞市

 市も3日目となると朝顔の蔓はこんなにも伸びるかと思うほど宙に泳いでいた。
 あたかも私をほっておかないで。一緒に買って帰ってくださいと願っているようにも見受けられた。
[了]
吟行2008,7,20

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