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第3回伊吹嶺俳句鍛錬会 神奈川



夏燕肩掠めたり島の路地

江の島弁天参道


長谷寺

長谷寺展望台より由比ヶ浜を望む  5月18,19日にかけて俳句結社「伊吹嶺」の俳句鍛錬会が行われた。
 今回は我々関東勢が準備を担当する事となっており、句会場、宿泊場所、吟行地の選定などを約半年掛けて検討し、 第1日目を鎌倉の長谷寺、第2日目を江の島と定め60有余名の連衆と吟行句会を共にして、お互いの句の研鑽に励む ことが出来た。
 後日の事であるが、参加の連衆から楽しかった、勉強になったと多くの感謝の言葉を頂戴し、その任に当たった我々も 大変嬉しく思った。
 参加して頂いた方には、その縁ともなればと思い、写真と私の拙い句を紹介させて頂く。
 長谷寺や江の島については、パンフレットやネットを見て頂くこととし、説明は省いた。
千体地蔵と水かけ地蔵

   樟若葉仏師の白き店看板

   杜若懸樋落ちたる水しぶき

   千体の地蔵に夏日翳りなし

なんじゃもんじゃの花

   糸とんばう放生池に羽たたむ
10年伊吹嶺8月号遠峰集収載句

   軽々と動く輪蔵竹落葉

   老鶯や遠き渚の弧のひかり

   新緑や弥陀の光背煌めける

10年伊吹嶺8月号遠峰集収載句

   観音の磴に真白の立浪草

江の島

稚児ヶ淵

   琵琶抱く裸弁天夕薄暑

   外洋の卯浪吹き上ぐ磯岩場

   土産屋で安傘買へり走梅雨
10年伊吹嶺8月号遠峰集収載句


龍恋の鐘に鍵を結ぶ若者

   恋人の結ぶ鍵束島薄暑

   検校の墓真向ひに皐月富士

   検校の塚に白衣(しらえ)の霊媒師
10年伊吹嶺8月号遠峰集収載句


山二つよりの眺望

   目の前に毛虫垂れたり裏参道

   届かざる高みに熟るる桑いちご

   初夏の弁天の肌艶めける
10年伊吹嶺8月号遠峰集収載句




[了]
吟行2010,05,18〜19


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