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靖国神社と神楽坂(千代田区、新宿区)



初御空千木に真白の鳩群るる
2010年伊吹嶺3月号遠峰集収載句

靖国神社

 伊吹嶺句会の連衆と初句会を開くにあたり、会場に近い靖国神社と寅年に因み、神楽坂の毘沙門天 に初詣吟行をしようとなった。
 幸いに天候も良く、楽しい吟行となった。
 靖国神社は良く政治問題化されるが、祖国を守った先人が祀られている場所と素直にお参りできる 場所にすべきであろう。ロシア人の出している屋台もあったが、微笑ましく、世界の屋台村があっても 面白いと思った。
 神楽坂は今では若者の街の趣があるが、一本裏手に入れば、検番もあるし、良く探せば昔の面影が あった。
 寅年の我が守護神、毘沙門天に挨拶して後楽園の俳句会に臨んだ。


   靖国神社の青空へ枯木立

   神門の白木日の斑の淑気かな

   連凧の端(はな)とけ込めり初御空
2010年伊吹嶺3月号遠峰集収載句



   靖国神社に露人の露店四温晴

   たこ焼の蛸大きくて冬温し

   消防のホース干さるる寒の入

神楽坂



   初寅や朱き社の匂ひ立つ

   年男なれば恵方を毘沙門に

   学問に甘え捨てよと初神籤



   検番に細き門松神楽坂

   艶街や門に飾れる大橙

   静けさや色街小路松の内

[了]
吟行2010,01,05


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