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早春の川越(埼玉県川越市)



通りやんせの唄の小径や梅の花

11年伊吹嶺4月号遠峰集収載句

三芳神社から喜多院へ

 川越は何度も吟行に来ているが、まだ見切れないし、つい行き着けた場所に行ってしまう。
 今回も以前行った場所ではあるが、 中心の蔵町からは少し離れた、「通りやんせ」の童歌で知られる三芳神社。その向かいにある川越市立博物館、老舗蕎麦屋の 「百丈」、川越キリスト教会、成田山別院、喜多院と来てタイムアップ。ゆく所々で中国人のツアーと一緒になった。
 句友に誘われての突然の参加ではあったが、句を拾うことが出来楽しい一日を送れた。
 今回この項をアップするにあたり、以前の川越を見て、川越祭当日の部分が欠落しているのに気が付いた。年末にパソコン がダメになった折りにバックアップしそこなっていたようで、再度祭に再戦せねばと思っている。
 逃した魚と一緒かも知れぬが、写真も自信作が多かったので残念だ。


   天神に太き走り根春きざす

   竹林に春の日注ぐ詣で道

   カーテンに春の日柔し懺悔室 



   銀色のパイプオルガン春遅し

   春の日や水琴窟に姑娘と

   底暗き埴輪の眼たにしあへ



   自転車にピアスの子供風光る

   春昼や香煙浴ぶる中国人

   梅香る春日局化粧の間



   喜多院の良く鳴る廊下春の風

   家光の生れし座敷や春日差

   体重に凹む畳や冴返る 



   己が影長き羅漢や春浅し

   眼を瞑る羅漢の背に春夕日

   寒明くる高遠蕎麦の白き汁

[了]
吟行2011,02,05


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