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大宮公園と氷川神社(埼玉県さいたま市)



虚子の忌の花散る行方見つめをり

11年伊吹嶺6月号遠峰集収載句
 高浜虚子の命日でもある4月8日、花の大宮公園に吟行した。
 東日本大震災の余震は、この日も起こり、花見と浮かれるような心境にもなれなかったが、武蔵一宮である氷川神社の 神域に作られた公園はさすがに広く驚きであった。大宮の地名の由来である氷川神社は由緒書きに寄れば、2千4百有余年 の歴史だそうで、当然延喜式にも載っている、官幣大社である。大宮駅からだと2の鳥居からだが、中山道にある1の鳥居 からだと参道は2キロあるそうだ。
 長い参道の途中には名代の団子屋があり、舌鼓を打ちながら本殿に向かった。手前には具合の良いことにお茶の接待も 行われており頂いた。
 神域の奥は公園となっており、見渡す限りの桜は壮大で小動物園まで備えていた。


   木々芽ぐむ参道長き一宮

   大木に黒き大穴春あらし

   春風や団子の刻み海苔飛ばす 
’11年伊吹嶺誌7月号遠峰集収載



   瑞垣に新茶奉仕の婆の連

   神楽殿囲む大樹や若葉風

   筋交ひの著き絵馬堂花の冷



   花の山B級グルメてふ屋台
’11年伊吹嶺誌7月号遠峰集収載

   花の雲何処まで武蔵一宮

   祝女はピンクのマスク春の荒



   春の水フラミンゴーの影揺らす

   蜘蛛猿の尾のしなやかや春深む

   余震なほ花咲き満つる明るさに
’11年伊吹嶺誌7月号遠峰集収載



吟行2011,04,08


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