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八ヶ岳 美濃戸口(長野県)





一人佇つ夕日まみれの花野かな

2008年伊吹嶺11月号「伊吹集」収載


 この前山荘にお邪魔したのは早くも4年前になる。
 良かったらとのお誘いに乗って、また八ヶ岳山麓美濃戸の別荘にお邪魔させて頂いた。
 学校の先輩であるご主人は昨年体調を崩されたとのことで心配していたが、大変お元気で大いに安心した。
 横浜の暑さを忘れて、奥様を俳句の先達として露天風呂やら、散策やらをしてはすぐに短冊を廻し、ミニ句会の連発で 有意義な2日間を過ごして帰ってきた。
 拾い集めた俳句と写真をアップしてみたい。花の写真の何枚かは身近な花々の夏、秋にも載せた。
 Nご夫妻本当にありがとうございました。

   残照に白樺の幹染まりけり

   瀬頭の光を散らす涼気かな

   砂利道の蔭に小さき青しどみ



   露天湯の森の蔭より雲入道

   日に光る垣の蜘蛛の囲露天の湯

   夏の日に油のごとし露天風呂



   露天湯の波にただよふ金亀子

   鬼やんま出合ふ阿弥陀岳の登山口

   汗巾やガレ場の長き阿弥陀岳



   朝日差す落葉松の秀や遠郭公

   青空にとんばうの翅煌めけり

   小流れに荒き飛沫や破れ傘

写真説明
    @青は沢桔梗、ピンクは乳茸刺(チダケサシ)、黄色は秋の麒麟草と思うが葉が違うようにも?鵯草のような 輪生だった。
    A鳥足升麻と思うのだが、この辺では花乳茸刺と言うようだ。図鑑で見ると別種のようだ。
    B青しどみ しどみはくさぼけの実。ワープロでは漢字が出なかった。
    Cお花畑から八ヶ岳連山が見えた。
    D秋田の蕗ぐらいの大きな破れ傘だった。花は未だか?
    E吾亦紅に止まる赤蜻蛉。私の名刺の下図に使った。
[了]
吟行2008,8,1〜2
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