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川越U

夕映えの沼の静寂や冬木立
別院
成田山新勝寺の別院である。真言密教の寺で、不動明王が祀られている。
喜多院の北側に位置し、毎月28日が縁日で境内いっぱいに蚤の市が開催される。
ふだんの別院は、さほど見るべきところもないが、縁日は面白いよ、との句友の呼びかけで
この日出かけてきた。
寒い日ではあったが、快晴。少人数の吟行であったので、句会を開くこともなく、のんびりと
小江戸を味わった。
前項の三芳神社や私立美術館など秋10月には回らなかった場所を中心に案内をしてもらえ、
なかなか楽しい吟行であった。
釣銭に着膨の腹掻き分くる
悴んで品定めせり蚤の市
伊佐沼と遠山美術館
遠山美術館は、川島町出身の日興證券創立者、遠山元一氏の生前の邸宅敷地内に建てられた美術館
で、彼の収集品が展示されている。休館日であったのか、時間が遅かったかで中の見学は出来なかった
が、その周囲は蓮田であり、枯れ蓮の様に大変趣があった。
枯蓮の夕日受け止むすべ持たず
そこから、伊佐沼に向かった。
伊佐沼は、川越の中心地から北東に車で20分ほど走ったところにある。
私はまったく知らなかったが夕日の名勝地らしく、多くの三脚が並んでいた。
そんな一人に聞いてみると、天気が良ければ毎日のように写真を撮りに来ているとのことであった。
朽舟を叩く波音春隣
青鷺や冬の水面にたじろがず
破凧のひっかかりたる雑木かな
少し古い映像や句ではあるが、川越をアップするに付き、どうしても伊佐沼の夕映えもお見せしたく
追加させて頂いた。
句は、これを機に推敲させて頂いたものもある。
[完]
吟行日2003年1月28日
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