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愛宕神社と青松寺 夏(港区)

愛宕社の青ほほづきや市涼し
愛宕神社の千日詣
愛宕神社
江戸時代には、この愛宕神社の千日詣がたいそう賑わったそうである。
6月23日、24日に行われる夏越しの祭の一種で、浅草浅草寺の鬼灯市の原形だそうだ。早いせいも
あるのだろうが、ここの鬼灯はすべて花か青鬼灯である。大変涼しげであった。
また、ここの正面の磴は間垣平九カが馬で登り、その名を轟かしたところであり、また、水戸浪士が
井伊直弼を桜田門外に打ったときに集結した場所でもある。さらに勝海舟と西郷隆盛が江戸市中を見て、
無血開城を心に決めた場所とも言われている。
近くの青松寺は江戸三大曹同宗の寺の一つで、境内に「獅子窟学寮」を擁した禅道場であり、今日の
駒澤大学の発祥地である。
四季折々の花も楽しめ、広い雲堂からは時折警策の音が静寂を破った。
また山門には四天王が揃い、邪鬼をそれぞれ足で懲らしめている。さらに勘助地蔵などの仏像もあり、
再訪して見たいところである。
写真は東日本大震災で先端が曲がった東京タワー。
杖遅々と横断歩道灼けゐたり
11年伊吹嶺誌遠峰集11月号収載
夏祓愛宕の磴に息切らす
炎昼や先の曲がりしテレビ塔
11年伊吹嶺誌遠峰集11月号収載
鬼灯市の葭簀洩れ来る日の眩し
二拍の柏手響く木下闇
青時雨浴びて結べり神籤札
通り雨茅の輪潜りの人濡らす
歩を縮め茅の輪潜れり試歩の杖
鬼灯を下げて杖突く夏祓
青松寺
青松寺の山門は四天王が居る。それで句には四天門と詠んだが、良いかどうかは解らない。
青松寺は赤穂浪士が討ち入りを果たし、泉岳寺に向かう途中で休息を取ったところでもあるそうだ。
周りは敷地を森ビルに渡し、共同で高層ビルを建てた為、ビルの狭間の寺であるが、由緒は凄い。都会の
名刹はこうでもせねば、檀家もいなくなり、致し方ないのであろう。
総門に喘ぎし邪鬼や夏日差
虚空蔵祀る御堂に涼しめり
額の花鐘撞き堂の足細し
固閉ざす雲堂の窓梅雨湿り
梅雨雫ためて天水桶青む
11年伊吹嶺誌遠峰集11月号収載
青柿や雲堂漏るる警策音