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船番所跡と小松川閘門(東京都江東区)

荒川の暗き流れや野分雲
小林一茶の寛政三年紀行に出てくる、中川船番所跡があるという。さらにこの場所は小名木川が荒川に合流する地点であり、
明治44年の荒川治水工事により、水位調整が必要となり計画からやっと昭和5年になって完成され、昭和51年からは
使用されなくなり堤防に半ば埋められているという歴史的遺構の旧小松川閘門も見たいと思い、吟行仲間と出かけた。
番所跡は偲ぶ縁はあまりなく、当地にある資料館しかなかったが、装飾の施された、西洋の砦かお城のような閘門は
一見の価値があり、俳句的好奇心を掻きたてられた。
丘の上に閘門の頂点だけを出している姿は、人類滅亡の映画「猿の惑星」を思わせるものであった。
そこから小名木川の流れの真上に聳えるスカイツリーの景色も面白く、楽しい1日を過ごした。
茨の花ここをまたげと咲きにけり 一茶
閘門の遺構黒々葦の風
波寄する船番所跡葦の秋
2010年伊吹嶺12月号遠峰集収載句
閘門の錆びし歯車草の露
2010年伊吹嶺12月号遠峰集収載句
水門の工事現場に秋灯
秋の雲番所図会見る資料館
鳥渡る一茶の往きし船番所
遊行忌や柳散り敷く番所跡
2010年伊吹嶺12月号遠峰集収載句
秋彼岸橋に置かれし花の束
鈴生りに臭木実を付けピエロめく
2010年伊吹嶺12月号遠峰集収載句
秋風や錆にまみれし町工場