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池上本門寺(東京都大田区)
蕗の花群るる日蓮入寂地
池上本門寺で観梅句会を開くことが出来た。
一週間前には夏日に近い日もあり、梅は散ってしまうかと危惧されたが、良い香りの中で句会を楽しんだ。
本門寺は日蓮宗の大本山の一つであり、総本山は身延山久遠寺である。
日蓮上人が亡くなられたところであり、久遠寺は遺言により遺骨が祀られているところだ。
理境院は西郷隆盛が江戸開城の折りに官軍の宿所にした脇寺である。
また、同じ脇寺ではあるが大坊本行寺は本山であり、日蓮ご臨終の間のある立派な堂である。堂内から見える庭園も
見事なものであり、蕗の花がその若緑と相まって心に残った。
この大坊の裏手に梅園があり、梅園は大田区の管理となっており、この中の和室を借りて句会を開催した。
西郷も踏みし軒端や春の鳥
梅東風や数珠掲げもつ日蓮像
声明のときに高まる梅の寺
春風や水掛菩薩艶めける
レスラーのブロンズの墓冱返る
暮れ近き白梅の芯赤みたり
しらぐもを置きたる様に梅の山
梅が香や坂上りくる女人傘