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震えながら祝詞を受けた氏子達は明神の境内を走って一周してきた。
氷水を湛えた禊場へと向かい、心身統一の方法を教わって数人ずつ水を被った。見やすいところはすべて
なれたカメラマンに占拠されてしまった。
電動の獅子咥へくる初神籤
12年伊吹嶺5月号遠峰集収載句
明神に甘酒の旗空凍てる
何とか腕を伸ばして何枚か写して、やっと水を浴びている人がまともに写っていた。
結界の笹を鳴らせり空つ風
カメラにも飛沫浴びけり寒禊
神田囃子の囃子方も勢いをつけてはいたが、最初に水を浴びた人々はついに全員震えていた。せめて
焚き火でもあれば良いのに思いつつ、売店の甘酒に引き寄せられて見物を諦めた。