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野毛山公園

孫悟空載つてゐさうな春の雲
’11年伊吹嶺誌6月号遠峰集収載
東日本大震災で句会も吟行もすべて中止となってしまったので、久しぶりに春の陽気に誘われて、横浜桜木町の野毛山公園に
ぶらっと足を伸ばしてみた。
この公園は大正14年に作られたものだ。原善三郎や茂木惣兵衛といった明治期の横浜の豪商が邸宅を構えていた場所
だったが関東大震災によって壊滅、その後の復興事業として旧野毛山貯水池や病院などの跡地とともに公園として整備
されたものだそうだ。
桜木町から15分程の高台にあり、動物園や遊園地も兼ね備えてをり、この日も家族連れで賑わっていた。
草木は白木蓮や杏が花盛り、中村汀女の「蕗のたうおもひおもひの夕汽笛」の句碑のそばには、菫も咲いていた。
動物園では物憂げなライオンの大あくびや前足の1本がない黒豹が寂しげに吠え、へら鷺は小枝を何度も銜えて遊んでいた。
小川の写真は田園都市線市が尾から藤が丘への沿線にあり、街路樹の切り枝で作った妖怪達が並んでいた。
初すみれ汽笛の届く汀女句碑
’11年伊吹嶺誌7月号遠峰集収載
へらさぎの小枝突けり春の水
白木蓮空に投げ上ぐ婚衣装
春昼の檻にライオン大欠伸
料峭や風に途切るる滝の水
陽炎や形の崩れし電車来る
’11年伊吹嶺誌6月号遠峰集収載
剪り枝で造る妖怪土手の春
連翹や昼食匂ふ保育園
’11年伊吹嶺誌7月号遠峰集収載