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関口芭蕉庵界隈(文京区)

聖堂に白銀の屋根秋澄めり
東京カテドラル大聖堂
関口芭蕉庵
だいぶ前に一度計画して、そのまま行きそびれていた関口芭蕉庵で句会を持つことが出来た。
ここは芭蕉がまだ武士として藤堂家に仕えていた頃、神田上水の改修工事の現場監督として3年ほど住んでいた処だ
そうだ。
余談ではあるが、初代東京駅の駅長宅でもあったようだ。どこかのブログに載っていた。
今では神田川はコンクリの護岸で水質こそ、少しは戻ってきたようだが、風情は何もない。庵の中は斜面に鬱蒼とした
樹木が茂り、僅かに武蔵野の面影を留めていた。
有楽町線の護国寺駅を出発点に選び、講談社の本社、丹下健三設計の近代的なカテドラル大聖堂、結婚式で賑わう
椿山荘の庭園を吟行して小さな木像の芭蕉翁が鎮座する部屋で楽しく一時を過ごさせて頂いた。
以下その時の俳句である。
武家たりし芭蕉の家や秋日濃し
木の実降る音聞くばかり芭蕉堂
蕉翁像見まもる句座へ秋日差
古池の句碑立つ畔(ほとり)赤のまま
蕉翁の治水せし川鴨遊ぶ
添削の一字諾ふ芭蕉の忌
椿山荘
夕闇にほのと十月桜かな
婚の灯の漏るる窓辺や初紅葉
婚祝ふ晴れ着の人や杜鵑草
東京カテドラル大聖堂
日の落ちしルルドの祠蔦紅葉
祈り場の洞の湿りや秋深し
身に入むやライトに白きピエタ像
転がりて浜木綿の実の頭骨めく
聖堂も芒も銀となり光る
路地来れば白粉の花咲き残る