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 三学亭を下った木陰に硯塚があった。井上博士が用いた硯の供養塚で、経験坂の途中には筆塚もあった。
 この坂を下ると、唯物園があり、川を渡ったところに少し新しい哲学の庭があった。すべてにいろいろな名前が 付いているが、書ききれない。
 木枯や海の乾きし硯塚
 冬日差す経験坂を踏みしだく  

 正面から右へキリスト、釈迦、老子、アブラハム、アクナトン。ハンガリーから帰化したワグナー・ナンドール の作品が並ぶ。アクナトンはアメンホテップのことだそうだ。他にガンジー、達磨、聖フランシスの像も ある。哲学と宗教の混在だ。
 水枯れの噴水囲む五賢像
 賢人の影の長さや芝枯るる  

 ワグナー・ナンドールについては私は知らない。ギャラリーは栃木県益子町にあるようだ。また、故国 のブタペストにも哲学の庭があり、銅像が置かれているらしい。哲学堂公園とは違った空間となっているが、 ここも楽しめた。
 ガンジー像の脚を細めて空つ風
 ガンジー像の足の冷たさ空青く  

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