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ここは植田屋荒物店、土産になる面白い物がいっぱいだ。伝統的な寒竹の杖などもあり、思った以上に
安価に売っていた。基本的には問屋なのだとか。この辺が重要伝統的建造物群保存地区となっている。前の
写真の小野川に沿って問屋や醸造所などが軒を連ね、今に営業をしているのは、川越に匹敵する景観である。
秋燈下地産工芸艶深し
震災に潰えし瓦鰻喰ふ
ここは油や味噌などを醸造販売していた問屋らしいが、現在は操業していないようだった。どこの構えも
格子が多いが、ここは本当に千本格子の言葉が似合った。お隣ではお婆さんが大往生のようで、蔵の方まで
鯨幕が張られ、店の奥に遺影が微笑んでいた。
千本格子残る酒蔵秋闌くる
平成二四年伊吹嶺誌十一月号遠峰集収載
醸造を販ぎし土間や秋灯し
秋気澄む土蔵の家の鯨幕
平成二四年伊吹嶺誌十一月号遠峰集収載