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潮来十二橋巡り

 昼食後潮来十二橋を舟で巡ろうと与田浦に走った。途中宏大な田圃はすでに色づく穂を重たげに下げていたが、道路や畦には まだ震災の痕が生々しかった。乗船場には旗は立っていたが、呼び込みも券の販売所も固く閉ざされ、舟の 影も広い湖に見当たらなかった。

 水郷に孤舟の影や蘆の花
平成二四年伊吹嶺誌十一月号遠峰集収載
 古利根の水たうたうと鰯雲
 致し方なく十二橋に沿って車で回った。前に来た時はレンギョが舟の前を跳ねて驚いたが、二,三人の 釣り人がタックルを持っていたので聞いて見ると、アメリカ鯰だそうで、引きも楽しめて食べることも 出来るとか。それにしてもどちらも外来生物だし、環境破壊となっているのだろう。美しい川と豊かな稔り、 上に広がる鯖雲を楽しみつつ帰途に着いた。

 秋風や鯰釣る人二三人

 豊の秋畦に残りし地震の跡

 鯖雲や銚子電鉄濡れせんべ


吟行2012,08,16
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