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日比谷公園



すつぽんの長き潜水梅雨晴間

 伊吹嶺の句友が名古屋へ転勤になり、コロナ禍も県を跨いでの移動も緩和されたので、これを機会に吟行を試みた。
 酒好きの友でもあり、杯を重ねたい所ではあったが、松本楼で、ビールの乾杯だけで。これは後日とした。
 梅雨の晴間で暑く、上半身裸の若者や噴水周りには、乳母車の親子連れやお年寄りの姿も結構あり、外出禁止の解けた 喜びに、明るい公園であった。
 花はばらや紫陽花の他忘れ草や孔雀草、アガパンサスや洋花。千日紅などであった。
 

  石垣は見附の跡や夏帽子

  うすものも脱いでベンチのやさ男

ニューヨーク姉妹都市締結記念
  姉妹都市記念の樹とや蔦茂る

  公園の熱き鉄柵蟻走る
 

  噴水や若き親子の乳母車

  緑陰や老し夫婦の居眠れる

  噴水の飛沫に幼戯るる

  忘草尾張へ戻る友とゐて


吟行2020,6,20

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