鬼灯市ー浅草寺
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風鈴売境内の風集めきる
句友との吟行は何年ぶりだろう。田舎に引っ越し、足が遠くなった上でコロナの蔓延に遭遇した。計画が出来た四月頃は、これで敢然
終息と思われたが、近頃はまた増加に転じ、第七波が始まったと予測されている。
ワクチンは全員三回打ち終わってもおり決行された。
途中電車が混むのも嫌で少し早めに雷門の集合地点に着いた。朝の9時であったが、参拝客はすでに仲見世を多く歩いていた。店は開店
準備に忙しくしていたが、境内に入り鬼灯の出店はすでに声を張り上げ、それなりにお客も足を止めていた。
戦争時ではちょうど四万六千日の読経が始まるところで、朝の光の中をとよもす声明は素晴らしく暑さを忘れさせた。
ウクライナの義援金も募集していたので、お賽銭と同時に小銭ではあるが入れさせて頂いた。
改めて雷門の提灯に戻り、皆とまた本堂に向かった。
久々に見るスカイツリーの存在感は強烈であった。
仁王門抜くる香煙風涼し
堂とよむ四万六千日誦経
行き交うて四万六千日の路
炎昼やスカイツリーの白光り
仲見世や葭簀正して店開く
令和四年伊吹嶺誌十月号遠峰集収載句
貸浴衣顔ほころばせ姦しく
背に余る枝鬼灯を女の子
令和四年伊吹嶺誌十月号遠峰集収載句
炎昼や芝居の猿の顔真つ赤
緋毛氈に芸する猿の灼けゐたり
淺草神社は三社祭で有名な神社。浅草寺の横手、二天門の内にある。夏越しの祓えが終った今、夏詣でとして、猿回しや屋台を呼んで
参拝客も多かった。二天門は漆を塗り替えたばかりで注意札が下がっていた。
我々はこの後、二天門から隅田川に出て橋を渡り牛島神社を参拝。重い足を引きずって句会場の向島の割烹「上総屋」へたどり着いた。
最初の生ビールの美味かったこと!生き返る思いであった。
あくまでも黒き狛犬夏詣
青かへで漆注意と二天門
一杯のビールは浄土句は駄物