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円覚寺

 円覚寺は鎌倉五山第二位の寺で、北条時宗の創建になる。
 この日もそうであるが、私が参禅させて頂く松嶺院を塔頭に持つ大寺院である。
 あまり奧まで行ったことがなかったので見学させてもらった。
 この鐘楼は「洪鐘(おおがね)」と言われる鐘楼で1301年の作、高さ2,6メートルもある国宝である。
 山門を左に行った石段を登り切ったところにある。横には見晴らしの良いお茶屋もあった。
 また、石段を下りてさらに左の坂を上ると、季源院がある。ここは夏目漱石が参禅したところで、その体験が「門」 になって書かれている。
 紫陽花では赤い隅田の花火や額の花か甘茶の花か解らぬが青い綺麗な花があった。



   虫食ひの太き撞木や青葉風

   葦簀張り見晴台に寺の茶屋




   汗の磴見晴し茶屋の幟旗

   緋毛氈敷きし床机やところてん




   磴道に大き毛虫や殺しかぬ

   炎昼や筧の水のとぼとぼと




   流木の千手観音木下闇

   堂涼し老師に習ふ無門関

 この禅会は2ヶ月に1度だが、なるべく参加するようにしている。
 老師の説いてくれる無門関なども、ほとんど理解は出来ないがほんの少し座禅堂に入って話を聞いているだけで、気持ち がすっきりする気分がある。
 もっとも、最近では帰りに北鎌倉に美味しい魚の一杯屋を見つけて、ここに寄るのも楽しみの一つになってきている。


[了]
吟行2009,6,27
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