夏 その十

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すかんぽ、酸葉。季語 夏。
ぎしぎしに似ている、共に子供の頃の郷愁を呼ぶ雑草だ。

すかんぽや路地より響く子らの声
姫小判草。 季語とはなっていない雑草。
イネ科のヨーロッパ原産の帰化植物。よくよく見れば小判草よりも小さな穂が細かく揺れ 咲き立ては綺麗だ。すべて種なので、実らぬうちに抜かねば翌年が大変。

姫小判草細かく揺れて初夏の庭
柿の花。季語 夏。
これは我家の柿の花。雌花で雄花はもう少し小さく、散りやすい。
結構生るのだが、台風でほとんど食べられる前に落ちてしまう。

枝先を撓めて群れり柿の花
銀梅花、銀盃花。比較的日本に新しく入った庭木のようで季語ではない。
六月末頃芳香のある綺麗な花を付ける。葉を叩いたり揉んだりするとフルーティーな香りが放たれる。 ハーブのマートルがこれで、果実も甘みがあり食べられる。

涼しさや夕べに香る銀梅花
桔梗草。季語ではない。
縦に伸びて、可憐な花を咲かせる。五月頃から路傍や庭草に混じって咲く。
北米からの帰化植物で割と最近のデビューらしく、季語にはなっていないが、夏らしい野草の一つ。

桔梗草無残に抜けり夏の庭

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