先日、三鷹在住の句友に誘われて深大寺と神代植物公園に行ってきた。
JRの駅を降りた時は小雨が降っていたが幸いなことに植物公園に着いたときは雨は上がっており、
靄った武蔵野の風情ある景色まで楽しむ事が出来た。
車椅子のお年寄りの一団もちょうどバスで着いたところであったが、みな笑顔で園内を回っていた。
この植物公園は、紅葉にはまだ少し早かったが、入口の懸崖菊や大輪の菊花と秋の薔薇、それに
温室の蓮を始めとする珍しい外国の花は、大変素晴らしいものであった。
このページのトップの写真がその蓮池だ。
神代植物公園は都立の公園であり、いわゆる植物園ではない。元々は東京都の道路や公園の
植栽のための苗床みたいな場所であったらしい。何はともあれ476,637uの土地に広がる
季節の花は見事であり、見応えがあった。
パンフレットによれば、梅、福寿草、椿、山茶花、桜、つつじ、藤、牡丹、花菖蒲、えびね、
石楠花、萩、その他山野草などなど咲くようで、年に何度も来て吟行するには、打って付けの
場所の一つと言えそうだ。
もう後数日もすれば、紅葉も盛りとなりもう一つ見所も増える所だが、手入れの良く行き届いた
管理と、その種類、数の多さで十分楽しめた。さらに大きな温室館も見事であった。
二時間近く園内で句を拾いつつ大きな薔薇の花や珍しい南国の蓮などを観賞した。裏門から
武蔵野の面影を残す雑木林を抜ければ深大寺へ出る。
昼時と言うことで、まずは有名な深大寺蕎麦を食べることとする。最近は都内や我が家の近くでも
美味しい蕎麦屋が増えてきて、蕎麦大好き人間の私には嬉しい限りなのだが、案外昔から名物と
されている場所の蕎麦が名前倒れになる傾向が見られ、遠くまで食べに出かけてがっかりする
ことがある。
句友推薦の蕎麦屋は裏門を出てすぐ右側の店であった。十割そば、があった。迷わず大盛りを
頼んだ。出汁もしっかりしており、美味しい蕎麦で安心した。
桜落ち葉の舞う縁台で深大寺そばを堪能した後、深大寺と深大寺城址、水生植物園を吟行する
ことにして出発した。 |