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茂原の牡丹園
緑さす藁葺き屋根の長屋門
茂原牡丹園の特色は上総の古民家と里山を背景に牡丹、芍薬を始め雪餅草、大手鞠さらには、 ハンカチの木や見事な桐の花も咲かせて素朴な懐かしさを感じさせる演出にあろう。
入り口の長屋門は天保8年のもので、国の登録有形文化財に指定されている。母屋はさらに古く 享保年間の作。もちろんこれも指定されている。
日の中に今弾まんと大手鞠
ぼうたんの傘さす園や空真青
蘂はみな黄色なりけり牡丹咲く
桐の花は大分散っていたが、大手鞠は大きな鞠で空中に跳ねているようにも、枝から今にも 飛び立つようにも見えた。
端境の竹は今年だけが勢いよく伸びて、早くも人間の背丈を超えていた。それでも艶やか な竹皮を纏っていた。
青空に余白なきほど大手鞠
白牡丹日陰にあれば蒼みたり
老鶯や蕎麦屋の暗き通し土間
15年伊吹嶺誌9月号遠峰集
日当たれば雪餅草の白極む
若竹の虎斑の皮を着けしまま
植田風送電塔の影揺らす
新緑の山の幾色光り満ち
今年(平成28年)も行くことが出来た。写真も俳句も本年の物を中心に載せてあります。
吟行日2015年05月02日
2016年4月30日
この項了
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