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麻綿原高原の紫陽花は標高360メートルの上総では高い山奥にあり、花期が遅く、七月の中頃が良いとのこと。
全山は天拝園と名付けられた妙法生寺の境内であった。先日の仏国寺を上回る、こんな所に一軒家で、延々と続く
すれ違い不能の崖道を上った。
ここも日蓮上人縁の寺で、初めて「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えた地とのこと。近くの清澄寺にも、同じ謂れ
の旭が森があったが、どちらが本当なのだろう。
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それはさておき、この持仏堂を囲む360度青い紫陽花が植え込まれている。最近鹿の被害が多いとの御坊の話であ
ったが、見事であった。
少し雨が降ってきたので、帰り道が心配になり、小高い丘にある、六角堂は見ずに御朱印を頂き下山した。
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紫陽花の毬も仏も満ちて全山
紫陽花の雫潜りて山の寺
三光鳥白木造りの持仏堂
19年伊吹嶺誌11月号遠峰集
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紫陽花を巡り仏にめぐり逢ふ
紫陽花や妻に寄り来る寺の犬
梅雨の土産(つと)紫陽花形の金平糖
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この日、まだ痛風の腫れが残っていたので、御授所の柳の枝にぶら下がるお札が眼についた。痛みに効くと
あったので、紫陽花色の綺麗な金平糖と共に頂いて帰った。勿論気のせいだと思うが、すっと痛みが消えていた。
家に帰って、何で柳の枝なのだろうと、調べると、柳はアスピリンの成分がある植物で、お釈迦様も柳の楊枝を
常に銜えていたとあった。面白い事実を一つ知ることが出来た。
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