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2015年の6月に訪問してから毎年この時期になると寄らせて貰っている。
古民家をそのまま使用して、アトリエとか茶室、陶芸教室などの使っている。私も一度ここで吟行句会をやらせて
頂いた。
菖蒲園は毎年荒れが目立ってきているが、庵主は高校の美術教師をしていた婦人で、画家でもある。
話し好きのちゃきちゃきのおばちゃんで、応援したくなる人だ。と言っても私には何も出来ないが。
土間の天井にいた燕が今年は居間に巣を作っていて、コロナウイルスよりずっと綺麗だよ、と呵々大笑の
先生であった。
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親鳥の影に騒ぐやつばめの子
繍線花や三和土にくすむ親柱
卯の花や板張り粗き外厠
16年伊吹嶺誌10月号遠峰集
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半夏生三和土に並ぶ鍬と鎌
土間暗し梁に掛けたる麦藁帽
半夏生畦に零るる水の音
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水落つる音や菖蒲田荒れに荒れ
藁葺の端は不揃ひ野萱草
燕の子世話の庵主の呵々大笑
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