夕日の灯台
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太東崎灯台は、元旦の日の出スポットとして知られているそうだ。さらには「恋のヴィーナス岬」として売り出し
たいようで、そんな看板も目に付いた。
突端の灯台までは径も細く、観光バスを止める場所もないようなので、まだまだ整備が必要だが、余り知られてい
ない、旧日本軍のレーダー基地の跡などもあり、外房観光の重点にしたいところ。
上の大南風の句は十八年七月の時のもの。 |
浪高き白灯台に冬夕陽
花八手僅かに丸き水平線
磯菊の丈の低さや風に汐
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太東崎に寄せる怒濤
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浸食されて海辺に残る岩山
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灯台の岬の下南側に自然のままの浜がある。大正九年に天然記念物に指定された植物群落だ。
手を入れることが出来ない上に浸食が激しく、管理は並大抵ではなかろうが、何とか残して欲しいものだ。
訪れた七月八日には、透かし百合と浜防風しか花は見られなかったが、浜昼顔、浜豌豆、ハマボッス、磯菊などの
群落が観られるとの事で、また日を改めて来たいところだ。
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浸食の小さき渚や浜防風
群れてなほどこやら寂し朱き百合
砂被る廃れ漁船や盆の波
18年伊吹嶺誌11月号遠峰集
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浜防風
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