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太東崎灯台と植物群

大南風軍の電探てふ遺構

いすみ市太東崎
21年伊吹嶺誌11月号遠峰集



 

夕日の灯台
 太東崎灯台は、元旦の日の出スポットとして知られているそうだ。さらには「恋のヴィーナス岬」として売り出し たいようで、そんな看板も目に付いた。
 突端の灯台までは径も細く、観光バスを止める場所もないようなので、まだまだ整備が必要だが、余り知られてい ない、旧日本軍のレーダー基地の跡などもあり、外房観光の重点にしたいところ。
 上の大南風の句は十八年七月の時のもの。
浪高き白灯台に冬夕陽

花八手僅かに丸き水平線

磯菊の丈の低さや風に汐

太東崎に寄せる怒濤

浸食されて海辺に残る岩山
 灯台の岬の下南側に自然のままの浜がある。大正九年に天然記念物に指定された植物群落だ。
 手を入れることが出来ない上に浸食が激しく、管理は並大抵ではなかろうが、何とか残して欲しいものだ。
 訪れた七月八日には、透かし百合と浜防風しか花は見られなかったが、浜昼顔、浜豌豆、ハマボッス、磯菊などの 群落が観られるとの事で、また日を改めて来たいところだ。
浸食の小さき渚や浜防風

群れてなほどこやら寂し朱き百合

砂被る廃れ漁船や盆の波
18年伊吹嶺誌11月号遠峰集

浜防風
吟行日2014年11月27日(灯台)
      2018年7月8日(植物群落地)
            この項了


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