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東海道松並木

 句会終了の後、現在の一号線上に残る東海道の松並木を見て、藤村の旧居に向かった。往時は籠が行き交った であろう道を自動車が走りすぎていった。

 街道の松の古木へ春時雨

藤村の旧居

 藤村が昭和十八年八月亡くなるまで住んだ家だ。
 入り口の木戸の屋根には忍草(軒忍)がこんもりと繁っていた。しかし忍草は秋の季語。このままでは 使えない。しばらく考えていた。
 知立の連衆は、そうも来られないだろうと化粧坂の化粧井戸まで足を伸ばしたが、我々は駅前にある ただ一件の食堂でしばらく反省会をして家路についた。

 藤村の旧居つらつら白椿

 春雨に色を返せり軒しのぶ

[了]
吟行2012,3,10

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