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築地界隈と清澄白河界隈(東京中央区区、江東区)
青鷺や風が揺すれり飾り羽
築地界隈
俳句結社「伊吹嶺」のインターネット・オフ句会が関東支部の主催で開かれた。
これは、遠隔地におり、適当な句会に出席できない会員および会員でなないが「伊吹嶺」に関心を寄せてホームページ
句会に投稿をされている方やその面倒を見ている指導者が中心になって、年1回開かれる鍛錬会みたいなものだ。
地方から参加される方のことも考えて、1日目は築地市場から東本願寺裏の蘭学事始の地、シーボルトの胸像などを
吟行。佃大橋築地側にある、佃渡船場碑を見て佃島の下町情緒に浸ってもらった。
今までの築地や佃島
にない写真を加えて見て頂こうと思う。
トップ写真はアオサギを撮ったものだが、上空に飛行船が写っていた。UFOかと思って調べたら当日東京の遊覧飛行が
組まれており、時間的にも飛行船に間違いないようだ。全く写真を見るまで解らなかった。
炎昼や空箱を積む糶の外
流さるるままの川鵜や五月川
魚の糶終へし漢の波止涼し
すし塚に詣で鮨喰ふ築地かな
シーボルトの像の背に濃紫陽花
風涼し渡船場跡は石碑のみ
清澄白河
2日目は芭蕉縁の場所を中心に歩き、雰囲気のある深川飯処「みやこ」で昼食。句会を行った。
まず、芭蕉出立の採荼庵跡から、霊巌寺、その横にある、度会園女の墓の雄松院、また清澄通りを渡り、臨川寺そして
北の湖部屋初めいくつかの相撲部屋が並ぶ通りから小名木川に渡る万年橋を左に入り、芭蕉庵跡の史蹟を吟行して
もらった。時間があれば清澄庭園などにも行きたかったが今回は無理であった。
参考に以前の清澄界隈を再読願えれば深川の全体像が得られると
思う。
少し強行軍の日程であったが、みなさんに喜んで貰えて何よりなオフ句会であった。
採荼庵裏に蔓延る夏の草
旅立ちの蕉翁像や蟻の道
露座仏の蓮台に洞(ほら)梅雨の蝶
固閉ざす夏巡業の相撲部屋
一粍に満たぬ緋目高目の光る
白桔梗植うる門口しみぬき屋
風鈴の呼べり老舗の飯処