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春の小石川植物園



花蘇枋映す池の面鏡とも

春の花と赤ひげの井戸

 今年は花がよく持った。三月二十八日に上野公園で別のグループと花見をしたのに、本日四月十二 日であるが、ソメイヨシノもまだ、花を残しており、山桜は花の盛りであった。
 潦には花びらが浮き、飛花落花の中、親子が楽しそうに写真を撮っていた。
 辛夷は白い花を青空に掲げ、躑躅はミツバツツジ始め全力で咲いていた。
 その他林檎や鼻蘇枋さらには、菜の花、桜草、花大根など写真も沢山撮れたが、載せきれない。
 また、この大銀杏は初めて植物にも精子があることが、発見された樹だそうで、太い垂乳根が下がっていた。
 赤ひげで有名な旧養生所跡の井戸も写真に収め一句も詠ませて頂いた。


  躑躅満つ見れば晴れたる我が心

    精子発見の銀杏
  芽吹き濃き垂乳根銀杏あなかしこ


  赤ひげの汲みし井戸とや野芥子咲く

  散る花を追ふ児を追うてカメラマン



  一本の辛夷真白や小石川

  フィナーレの如く群れをり踊子草

  藤房の次は出番とほの赤し



[了]
吟行2025,4,12

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